『子どもの口腔機能の発達』についての講演
先日、総社市清音公民館にて「第18回吉備路お口の健康まつり」が開催されました。
今回は特別講演会として、日本歯科大学附属病院 田村文誉先生に、「子どもの口腔機能の発達〜美味しく安全に食べるために〜」と題してご講演いただきました。
講演概要
| テーマ | 子どもの口腔機能の発達 ―美味しく安全に食べるために- |
| 講師 | 日本歯科大学附属病院 口腔リハビリテーション科 科長・教授 田村 文誉 先生 |
| 日時 | 令和8年10月18日(日) |
| 場所 | 総社市清音公民館 |

講演内容
1. ゆっくり、よく噛んで食べることが大切
「咀嚼力」は、体力や小児の脳の発達にも関係しています。
また、誰かと一緒に食べる「共食」や、朝食をきちんと食べることもとても重要です。バランスのよい食品摂取につながり、睡眠の質が上がるほか、心の状態を良好に保つことにもつながります。
2. 子どもの食べる機能の発達を知る
保護者の方は、忙しい毎日の中で、子どもが食べやすい食事を作ってあげられなかったり、ゆったりと食べさせてあげられなかったりすることに、悩みを抱えている場合があります。
基本的な子どもの口腔機能や、食べる機能の発達について知り、余計な情報に振り回されずに、子どもの様子をよく見て理解することが大切です。
3. 離乳食は「食べる機能」と「味覚」を育てる大切な時期
乳幼児の口腔機能は、哺乳から離乳期へと発達していきます。
特に離乳食の時期は、その後の人生で使っていく「食べる機能」や「味覚」を育てるための大切な時期です。
離乳食の時期に「どのようなものを、どのように食べさせてもらったか」が、その後の食べ方や味の好みにつながっていくと考えられます。
4. 誤嚥や窒息を防ぎ、安全に食べるために
誤嚥や窒息を防ぐためには、摂食嚥下機能を理解し、食品の物性やサイズ、食事の際の姿勢などに注意することが大切です。
子どもは、何をどのように食べればよいか理解できているでしょうか。また、それを判断するための認知機能は発達しているでしょうか。
子どもの発達に目を向け、安全に食べられるよう配慮することが大切です。
5. 「食べること」の発達にかかわる要素
食べることの発達には、次のような要素が関係しています。
- 認知機能の発達: 何を、どのように食べるかを判断する力
- 口の機能の発達: 歯の生え方や、食べる機能の獲得
- 食べる意欲や情動
- 食事の環境
- 身体の発達
- 食べ物や食具の持ち方、口への運び方
- それらを支える身体の機能 など
「食べること」は口だけでなく、心や身体、周囲の環境など、さまざまな要素に支えられています。
今回の講演では、小児の口腔機能発達不全及び食育 について、詳しく丁寧にお話しいただきました。
子どもの成長に合わせて「食べる力」を育てていくことの大切さを、改めて考える機会となりました。
田村先生、貴重なお話をありがとうございました。
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